「生きててよかった」絶望を希望に変えた おばあさん
今日は、生きてることに希望を持てなくなってきていた
おばあさんのお話をしましょう。
サダコさんは 脊柱管狭窄症です。
少し歩くと足腰に痛みが出てきて 歩けなくなります。
だから ついつい おトイレと食事の時以外は ずっと 寝てしまいます。
そんな生活が続くうちに サダコさんの足腰の力は弱くなり
歩くこともままならなくなりました。
寝てばかりいる サダコさんに
お嫁さんも息子さんも 手を焼いて
とうとう ほったらかし
「好きにしていればいいよ」 と 何も構わなくなりました。
おうちでは寝てばかりいるサダコさん
ささやかな楽しみは 週に2回 デイケアに来て お友達とお喋りすることです。
さあ 今月のデイケアは「梅雨入り前のお出かけ月間」
いつもはフロアーから出ない利用者さんも
遠くまで足を延ばして 広い外の空気を吸いましょう。
もちろん サダコさんも 仲間入り
高い高い 展望台まで足を運び 市内を一望してきました。
帰ってきてから サダコさんが 私に話してくださいます。
「せんせい 私 生きててよかった。
実はね 歩けなくなって 家族からも無視されて
私って なんのために 生きてるんだろうって いつも思っていたの。
でもね 今日わかったの。
頑張って外に出れば こんなに素敵な世界があるって。
こんなに優しい人たちが 私のそばにいるって。
生きてるって こんなに素晴らしいって。」
笑顔いっぱいで お話するサダコさん
生きてることに絶望を感じ
ご主人のそばに 早く行きたいって 言ってたサダコさん。
もう言わないね。
「死にたい」って
だって あなたの周りには
こんなに素敵な 仲間がたくさんいるんですもの。
そんな仲間の一員に 私もなっていることこそが
本当は 今の私の喜びなんですからね。
明日も いい日でありますように。
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