もう疲れました ご主人の介護を一人で頑張る奥様

もう疲れました ご主人の介護を一人で頑張る奥様

久しぶりにお会いした 初老のおばあさん

銀色の髪と 白いお肌が不釣り合いな

悲しい瞳で 私の姿を追っています。


おもむろに 手招きして おばあさん 私を呼びとめます。

 

腰に電気を当てているその足元に私は ひざまつき 

お話を伺い始めました。

「せんせい 半年前 教えて頂いた通り 

おじいさんの 介護認定したんです。

役所の方がおいでて 支援2がついたんですよ。

おじいさんに なんとかデイサービスに行ってほしいと

嫁と見学にも行ったのに

『わしゃ あんなとこ行かん』って おじいさん 意地はるし

嫁も 『おじいさんには 行かすの可哀想』って言いだすし

結局 半年私が家で看ていたんです。


息子や嫁は 昼は居ないから

全部 私がおじいさんのお世話をしないといけない。

 

おじいさん 所作がないから寝てばかりいて

機嫌が悪いと怒りだし 足もふらふら

わがままいっぱいで 私 もう疲れました。

 

元気そうに見える おばあさん

それゆえに おじいさんの介護を

おばあさんに 任せっきりにしていた息子さん夫婦

 

体裁や 建前で 介護サービスの是非を決めたのでしょうか。

 

ホントに聞いてほしいのは

おじいさんの声ではなく

おばあさんの叫びだったのです。

 

こんなご家族 山ほど居て

誰に助けを求めていいかも分からず

涙を飲んでるのでしょうね。

 

そばにいる家族でさえ 見落としている介護者の叫び

 

私たちは 絶対に聞きおとしてはならないと

おばあさんの 悲しい瞳と 約束した 出来事でした。



介護でお悩みの方へ

介護ママの伝えたい介護のツボは、
介護でお悩みの方のお力になりたいと考えています。

どうしたらいいか分からないなどお悩みのことがあれば、
こちらの連絡先にお気軽にご相談ください。

可能な限りお力添えさせていただきます。


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14 Responses to “もう疲れました ご主人の介護を一人で頑張る奥様”

  1. 介護ママ より:

    >花水季さん
    ありがとうございます。そうなんです。ご主人を見送って、初めてゆっくり眠れたという方もおいでます。老々介護の叫びですね。

  2. 介護ママ より:

    >都南 雷太さん
    疲れはある一線を越えた時、プツリと来るようです。その前のサインを見落とさないようにしていきたいと思います。

  3. しのっち より:

    今の高齢者は、我慢の時代の人々。だからあまり訴えない人が多いですね。
    (昭和二桁生まれは、ガンガン言ってきますが・・・)
    ケアマネさんにそっと言えるように、訪問の時は介護者に聞ける時間をとってもらいたい。
    でも言わないか・・・
    介護ママさんみたいに、「あんたに聞いてもらいたい」って言われる人が増えれば
    溜め込んで疲れきるまえに、助けられるかもしれませんね
    介護職のつとめですね!がんばります

  4. どうぞ、腰をお大事にしてくださいだす
    いつもだすが、考えさせられるお話
    ありがとうだす

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