ヨシオさん泣かないで

週に3回通所し、顔を合わせている利用者さんどうし

多くを語らなくても その存在だけで

お互い安心し合うようになる事ってあるのですね。


重度の腎臓病を患いながらも

奥様の優しい介護と支援で 在宅生活を送っていたヒサオさん


この猛暑の夏も水分制限に耐え、

難なく乗り越えたはずなのに


深まる秋に寄り添うように

体力が落ち始めてきました。


それでも ヒサオさん 「ここにきているだけで安心や」との言葉どおり

力を振り絞るように来所されてました。


私はその生き様に、まるで生きてる証を確認するような

迫力さえ感じました。


しかし その力も とうとう付き果て 

ヒサオさんは 眠るように 息を引き取りました。


翌日の新聞でのお悔み欄


小さく記された1行

「優しく、家族思いの父でした」


そして ヒサオさんの訃報を信じられず

職員に確かめられたヨシオさん


ヒサオさんが いなくいなった現実を知った瞬間

その大きなからだは 小さく震え

押し殺すような声と共に

自分自身の支えを失ったかのように泣きじゃくりました。


その姿を見て、私は

この小さな世界でも 

人は助け合い支え合っているのだと

ヨシオさんの涙を見て思いました。



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