リハビリ中の奥様と心不全で倒れたご主人

リハビリ中の奥様と心不全で倒れたご主人

今日は 数週間ぶりに 

リハビリに来所したおばあさんの 切ないお話をしましょう。


ミチコおばあさんは 30年近く前

交通事故で生死をさまよい

幸運にも 命は取り留めましたが

いくつかの後遺症を残していました。


それからは ミチコさんのご主人

奥さんの介護のために 職場と自宅を往復する毎日

台所にも入った事がなかった人とが

炊事 洗濯 掃除

そして ミチコさんのお世話も全てされたそうです。

 

そうやって20数年が流れ

ご主人も 体力に陰りが出てきた頃

ケアマネさんの紹介で 私達のデイケア(通所リハビリ)においでました。


初めは うつむき加減のミツコおばあさんも

少しずつ 一人で頑張るようになって

みんなと 楽しくお話しながら 穏やかな時間を過ごしていました。


そんな ミツコさん ある日突然 デイケアにおいでなくなったのです。


「入院されました」とスタッフの言葉

「そんなに 悪かったのかな~」と半信半疑でしたが

数週間後 無事に退院され、デイケアを再会されました。


そして 久しぶりのリハビリは

ミチコさんの涙で始まりました。


「じーちゃんが  じーちゃんが」子供の様に

声をころして 泣きだすミツコさん


実は ご主人 心不全で倒れられ 病院に搬送されたのです。

この時 いきさつはわかりませんが ミツコさんも共に入院

おじいさんは、治療のかいもあり 回復されたのですが

もう 無理はできません。


全身全霊で奥様を看病し

全てを ご主人にゆだねていたミツコさん

 

おじいさんの容態と ご自分の不甲斐なさと

将来の不安で押しつぶされそうで

私の顔を見るなり

小さな子供が 駄々をこねるように泣きじゃくったのです。


そんな ミツコさんに 私はかける言葉も見つからず

 

ただただ 背中をさすり 

「大丈夫 大丈夫」と根拠のない言葉を

自分に言い聞かすように 強く 固く言い続けていました。



介護でお悩みの方へ

介護ママの伝えたい介護のツボは、
介護でお悩みの方のお力になりたいと考えています。

どうしたらいいか分からないなどお悩みのことがあれば、
こちらの連絡先にお気軽にご相談ください。

可能な限りお力添えさせていただきます。


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4 Responses to “リハビリ中の奥様と心不全で倒れたご主人”

  1. 花水季 より:

    もし今大切な人が心不全で倒れたら
    きっとミツコおばあちゃんみたいに
    子供のように声をあげて 泣くでしょうね
    おじいちゃん元気になって ミツコおばあちゃんと 施設でのんびり暮らして欲しい

  2. 介護ママ より:

    >花水季さん
    いつもありがとうございます。なんとかおじいさん回復され、静かに暮らしておいでます。でもずっと心配です。

  3. なみ より:

    私の父は事情もあり家での介護は、出来ませんでしたが~色々リハビリがいいという病院をさがして東京では、かなり有名な病院に運ばれました。二週間位で退院させられ 一番最初に運ばれた病院に移されましたその病院では処置できなかったのでしょう私達も知識が全くなくそこの先生は、植物人間この意識が無いままだろうと言われましたが毎日毎日遠く夏で暑くでも通いつめ話しかけマッサージして手など顔など拭いたり半年してから奇跡的に目を覚ましてくれましたが~言語 右半身不随 誰かもわからないだろうと~でもいいんです 生きていてくれるなら 会いに行くのが楽しみでした。お散歩したり一緒におやつ食べたりして 山梨県まで行きました山が見え 空気もいい 介護の人達も優しい 温泉でお風呂をいれてもらえると家の父ちゃんは福島県でよく帰っていたみたいです~なので決めました そこから何か所か変わりましたが山梨県の病院では意識がなくても早めに連れてきてくれていれば もう少しリハビリの方で良かったと思うと そういえばリハビリなんか目を覚ましてからもしてなかったなって知識の無さに落ちこみました。本当に介護の仕事は、大変だと思います。何人も病院もみていますが本当に心ある病院 介護の人 1つは、意識がないといっても ヒゲ爪はのびますよね それもしてくれなかったり 手や顔などもそうです 体なども~わざと 爪切りと濡れたタオル貸して下さいって言いました えっ伸びてる??って とてもイライラしました 人や病院によってこんなにも違うのかと?父が亡くなってからも病院行かなきゃと何回もなりました 本当に介護の仕事は難しいと思います 頑張って下さい 長文で申し訳ありませんでした

  4. 介護ママ より:

    >なみさん
    色々な思いとご苦労、悔しい思いをされたのですね。介護はその人の性格で対応もまちまちです。だから、自分は恥ずかしくない対応をしたいし、プロである意識とプライドと責任を持ち続けたいです。ありがとうございます。

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