不思議な認知症
新年の 挨拶に 何を着ていこうかと悩んでいると
1枚の 古いスーツが出てきました。
亡くなった義母のお下がりです。
義母は装飾品が好きで
そんな高いものから手ごろな物まで いろいろ持っていました。
でも 認知症になってから
誰彼かまわず 差し上げていたようで
最後は ほとんど手元には残っていませんでした。
貰った方も もしかしたら 少々迷惑だったかもしれませんね。
オシャレも大好きで ブランドの服も色々持っていました。
でも それも ほとんどありません。
きっと 大判振る舞いしていたのでしょう。
あまり とがめることもせず
「まあ いいか~」と思ってました。
それでも 義母のお気に入りの洋服だけは 数枚ありました。
ただ 私よりも サイズが2回り大きいから
とてもとても 用をなしえません。
そんな中 出てきた1枚の高級スーツ
絹の光沢が上品な真新しいスーツ
義母は サイズが私よりも2回り大きいはずですが
見ると 手直ししてあります。
スカートは私のウエストにぴったり
上着もピッタリ
まるで この日に来て下さいと言わんばかりに
縫いあらためられ ハンガーにかかってます。
オシャレに疎い私を 義母は 案じていたのでしょうか。
一番 高価なスーツだけは
私の為に あつらえ直してくれたのかもしれません。
そんな事を思いながら 懐かしいスーツに 袖を通し
亡き義母との 介護生活に思いを馳せています。
認知症とは ホントに不思議な病気です。
何も分からない自分と
何もかもわかっている自分が 共存している
過去と現在が混在した今を生きる
きっと たくさんの苦しみと葛藤があっただろうに
それでも 母としての思いを忘れない凄さ
自分も 見習いたいと思いました。
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>ミイ☆さん
こちらこそ、今年も宜しくお願いします。義母のお古を着て今年も頑張ります。
>おばちゃんさん
私も、家族が病気をせずに幸せでいてくれることが、何よりもの幸せです。