介護と家族の抱える辛さ
先日ある方から深い質問を頂きました。
「自分の親だと、同じように接する事が出来ますか?」と。
深いです。自分を抑えているように感じたのでしょう。
今の私の原点は姑の介護から始まりました。
自分の母親は早くに癌で亡くなりました。
父親は弟達夫婦が見てくれています。
だから、自分の親の介護はしていません。
でも義母の介護は、筆舌しがたいほどでした。
嫁への被害妄想、徘徊、弄便、暴力、吸痰、と
全ての介護手順を潜り抜けました。
初めは 鬼のように見えた義母を
なんとか理解したくて、
認知症の勉強を必死で始めました。
同じ病の利用者さんと 積極的にかかわりを持ち、
この人たちの中に入ろうともしました。
ただ 不思議なもので、病気が進行していくと
義母は邪気がとれ、人本来の姿になっていったのです。
よいことも悪いことも。
暴れたら暴れさせ、動き回ったら動いてもらい
そうしているうちに、
義母は私を母親のように見るようになりました。
まるで玉ねぎの皮がむけるように、義母は純粋になり、
私の中に潜んでいた偏見や身勝手さと言う邪気も
同時に抜けていってるように感じました。
いつのまにか、義母と同じような病気の お年寄りと接すると、
「この人は何を言いたいんだろう」と
いつも考えるようになったのです。
そして、介護する家族を見るにつれ、
あの苦しみを1人で背負わないでほしいと願い続けています。
私はあの時、多くの方々に助けられ、支えられました。
今 そのお返しを少しづつしていくことが
自分の使命だと思っています。
仕事だから、他人だからではなく、
同じ道をちょっと先に歩んだ者としてできる
唯一のことだから。
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