介護施設とデイケアの違いを感じています

介護施設とデイケアの違いを感じています


私が施設の応援に行き 1週間となります。

今までの拠点は、病院のデイケアとリハビリセンターでした。

しかし今回施設に入り、今までとは違う発見が多々あります。


いくらデイケアとはいえ 病院の中では

介護職の方々も その能力を十分発揮できない部分もあったと思います。

私も リハビリ的視点でみており、 どうしても指導する立場で考えていました。


しかし、今施設に入り、医療とは全く違う畑で 介護を見、

いえ 本来の介護を見ることにより

自分の視野がいかに狭く 画一的であったかに 

気づかされました。

 

病院では 点滴抜去や暴言の多かった患者さん

施設に入所し 見守りの中で 車椅子を自走で移動し

デイルームで好きなコーヒーを出してもらい 

トロミにして口に含ます。

 

たったこれだけの 行為ですが 

あの時の暴言や不穏はおさまるのです。

 

歩けない患者さんが看護師の目を盗むように

自分で立ち上がりしりもちをつく 

 

でも 施設では お昼はつとめて デイルームに誘い

職員の気配を感じてもらう

それだけで 勝手にどこかに行こうとはしなくなるのです。

 

「こんな 辛い体じゃ 生きていたくない」

と 死を待ち続けていたおばあちゃん

毎日顔を出し 固い手足を動かして差し上げるだけで

「気持ちがいい ここに来てよかった」

と言って 生きようとされる。

 

ここは 生きていくための 

当たり前の空間が溢れている所なんです。


社会には施設の偏見はたくさんあります。

実際 悲しい事故や事件は 止まる事無く起きています。

心無い経営者もたくさんいます。


でも、現場で働いている 介護の専門家は

手を抜く事無く 自分たちの持っている理性と技術で

社会から あふれ出した多くの高齢者に

毎日 生きる事を提供しています。


もちろん100%の介護職がそうであるとはいえませんが

しかし 熱心な専門介護職が増えてきていることは

間違いありません。


今まで 病院の中の介護畑にいた私には

本来の介護畑で専門的に取り組んでいる

介護職の方々の視点や心がけは 学ぶべき事が多々あります。


介護現場の人手不足という現状の中でも

目の前にいる入所者 利用者を いかに人として

当たり前の気持ちを保ちながら生活を提供しケアしていくか


この当たり前の事が 当たり前でなくなりつつある社会の中で


私は一筋の光と希望を毎日見ているような

そんな幸せに包まれた生活を今送っています。


日本の介護施設も ゆっくりとした足取りですが

変わろうとしていることを

身をもって 感じている 今日この頃です。



介護でお悩みの方へ

介護ママの伝えたい介護のツボは、
介護でお悩みの方のお力になりたいと考えています。

どうしたらいいか分からないなどお悩みのことがあれば、
こちらの連絡先にお気軽にご相談ください。

可能な限りお力添えさせていただきます。


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28 Responses to “介護施設とデイケアの違いを感じています”

  1. 果成咲慧 より:

    こんばんは。お誕生日おめでとうございます。
    新しい施設はもう慣れましたか。
    私も、施設のイメージはよくなかったのですが、介護ママさんのブログを読んで、イメージが変わりました。
    みなさん、一生懸命なのですね。
    日本の介護施設もどんどん良くなっていくんでしょうね。これからも、がんばってください。

  2. のうえん より:

    新しい現場で頑張っておられるママさんに心からエールをお送りいたします。
    実は前回のママさんのブログで確認することが出来ず今回のコメで確認させて頂いて宜しいでしょうか?
     「胃ろう」の意味が分かりませんでした。
    宜しければお願い致します。

  3. 介護ママ より:

    >果成咲慧さん
    いつもありがとうございます。施設にイメージは悪いのが一般的です。でも、少しづつですが、変わりはじめているのは事実です。私もその中の一人として、努力していきたいです。

  4. 介護ママ より:

    >のうえんさん
    申し訳ありません。この件は他の方にも聞かれたのです。胃労とは、口から食事をとれなくなった人が、胃に直接管を通し、食事に代わる栄養剤を注入することです。以後気をつけていきますので、配慮不足ご了承下さい。

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