介護現場での利用者獲得合戦
とある小規模多機能施設での出来事
要支援の認定を持っていた イチローさん
私達のデイケアでリハビリをする事になってました。
それが通所直前に転倒、入院、転倒を繰り返し
その後は 下り坂を転がるように
身体機能は悪化
私自身は
「要支援ではなく 介護1ないし2はつくだろう。
落ち着いたら 通所して リハビリをするだろう」と
気長に待ってました。
しかし 中々連絡もなく
イチローさんが 退院した事も気がつかぬまま
月日が流れました。
昨日 診察にきたイチローさんとご家族に合いました。
「あら~ 退院されたんですね。
おめでとうございます。ところで、今はご自宅ですか」
と、お聞きすると
「いえ~、それが 違う施設に行ってるんです。
リハビリするし、利用料金が一定だからって
そこの施設長さんと看護師さんに勧められて。
でもね、先生たちの様なリハビリじゃなくてね・・・」
小規模多機能は
1回の契約で お泊りも ヘルパーも デイサービスも
利用できるメリットがあります。
でも イチローさんのように
リハビリをしたい人には物足りません。
イチローさん リハビリするからという言葉を信じて通所したら
待っていたのは
廊下の手すりを使っての 歩行練習
見てくれるのは 専門のPTOTではなく 介護職さん
もちろん 介護職さんは とても親切です。
今まで 平行棒で歩行訓練してイチローさん
廊下の片手手すりの歩行練習は
ホントは 怖くてたまりません。
でも、今さら 変更なんて言い出せないのでしょう。
だって 小規模多機能は ケアマネも施設の人なんです。
新しい施設は お客さんの獲得に必死です。
その気持ちは 痛いほど分かりますが
利用者さんのニーズを軽視して
契約に持っていくのは いかほどかと
少々 そのやり方に不快感を感じた
イチローさんとの会話でした。
介護でお悩みの方へ
介護ママの伝えたい介護のツボは、介護でお悩みの方のお力になりたいと考えています。
どうしたらいいか分からないなどお悩みのことがあれば、
こちらの連絡先にお気軽にご相談ください。
可能な限りお力添えさせていただきます。
興味深い記事でした。お客様のニーズは何なのか?お客様は介護保険のサービスを熟知しているのか?
お客様自身があまり分かっていないということを僕たちはわかっているはずなのに・・・お客様を振り回す結果になってしまっていると残念な想いです。
でも、この業界はこれからですね。
>岡本大輔@生活相談員(社会福祉士)兼介護支援専門員さん
はい、ビジネスとしてしまうか、社会貢献とするか、NPOとするか、自分たちも生活しなくちゃいけないし、難しいですね。
興味をもってよませていただきました。
この手のお話は最近良く聞きます。
だいたい聞くときは後の祭りじょうたいで物事が全てが決まり動き出したあとというばあいが多いですね・・・・。
サービス業ですから利用者様獲得に必死なのは解りますが、充分な利用者様の要望を反映させているのか?はなはだ疑問に思います。
考えなくてはいけないのは
大袈裟ではなくて、利用者様の健康で寿命にも関わることだという認識がちゃんとあるのかどうかです。
ここは忘れてはいけないポイントじゃないかな?
たかだか常勤ヘルパーですがそこ大切に考えて欲しいと思います。
お客様のニーズやらADLなんて関係なしに施設を紹介してしまう病院のワーカーさん、ケアマネさんは多いですよね。で、そんなやり方にクレームをつけようもんなら、二度とお客様の紹介はしてもらえない、って事になりますよね。いつから、ワーカーさん、ケアマネさんは、ワーカー様、ケアマネ様と勘違いをするようになったんでしょうか。。。