介護現場の声、くじけないで
先日、私の誕生日プレゼントに末娘から
柴田トヨさんの「くじけないで」の詩集をもらいました。
日常の小さな出来事を トヨさん目線で語られている
かざらない言葉の数々に
心地よい風を感じている気がしました。
以前のブログでお話しした
生きる事に絶望を感じ
生かされていることに
当てのない恨みをもっていたタイコおばあちゃん
そんなタイコおばあちゃん
私がお部屋に顔を出すと 「待ってたんですよ」と言い
いつもの時間より遅くなると
「今日はおいでないかと 心配してたんです」と
喜んでくださいます。
でも、やっぱり「いつまでこうして生きているんでしょう」と
不安は消えることはありません。
そんなある日
「先生、私夜が怖いんです。
暗くなると 痛みと不安と孤独が 渦を巻いて
私に襲ってきそうで、眠りに付くまでのひとときが
怖くて怖くて・・・」
眉間を寄せて 子供のように訴えるタイコおばあちゃん
慰める言葉も
励ます言葉も見つけられない私が思いついたのは
娘からもらった 柴田トヨさんの詩集です。
「この詩集読んでみてください。
娘から誕生日プレゼントにもらったんです。
私はうまく言えませんが
この詩集を読むと元気が出ますよ」と
翌日 タイコおばあちゃんの部屋にうかがうと
おばあちゃん 涙を浮かべて
「先生 ありがとう。
私ね 前にこの本読んだことあるんです。
でも そのときは何も感じなかったのに
今 先生からお借りしたら 涙が止まらなくて。
大事な本を汚さないようにと一気に読みました。
同じ本なのに そのときの自分でこんなに
感動するなんて 私変わってきているんですね。
先生 私 頑張れそうな気がしました。
このおばあちゃんでさえこんなに頑張ってるのに
私 こんな事言ってられませんね。」
「くじけないで」の本で エネルギーもらって
自分の足で生きようとし始めた タイコおばあちゃん
今日は1歩しか進めなくても
明日は2歩進めるかもしれません。
そんな勇気と希望は 傍にいる 私にも元気を与えてくれたのです。
詩集でエネルギーをもらったと思っている タイコおばあさん
でもね ホントは違うんですよ。
あなたの優しさが あなた自身を元気にしたのですよ。
この詩集はその窓口になっただけなんですよ。
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すっかり 介護ママが 人間だったことを(ごめんなさい)忘れていました お誕生日と聞いて 気がつきました いつも ブログを読ませてもらっていると パソコンの中の人と勘違いして 妙な気持ちです ごめんなさいね ちょっと身近に考えてしまって おめでとう 何歳とは聞かないですけど 体をいたわって 介護のブログを 楽しみにしています
>おばちゃんさん
ありがとうございます。こうやって、パソコンを通じて、知らない人と交流できることは、人生をとっても得をした気持ちです。
ご本人が持っている要素が 何かのきっかけで バネになる事ありますよね。
本は そんな 引き出しを開けてくれる鍵になったりするんですね。 勇気を持ちたい時
元気になりたい時
殻をやぶりたい時
いろんな瞬間の鍵を開けてくれます。
しかし それが出来るのは 本人なんですよね。
おばあさんの中にあった 引き出しが 開いたんですね(*^^*)
また一つキラキラ☆の歳を重ねられたんですね。おめでとうございます。私も その本を読んでみようと思います。娘さんからのプレゼントを勝手にお裾分けさせていただきますね(笑)