何気ない言葉で家族を傷つける

スミコさんは　気に入らない事があると

足蹴りしたり　怒鳴ったり　叩いたりと

暴言や軽い暴力に毎回手を焼いています。

もちろん　ご家庭でも同じです。

そんなある日

ご自宅までスミコさんを送り届けると　

娘さんから　相談がありました。

「こんなに暴れるの　どうしたらいいでしょう」

娘さんは　ご主人や　私達に申し訳なくて

いつも「すみません」と頭を下げてます。

それでも　とうとう　いたたまれなくなったのでしょう。

とは言っても　私にも解決策がすぐに浮かぶ事も出来ず

「今度の診察で　主治医の先生のご相談されてはいかがでしょう。

お薬で少し　気持ちが落ち着く事もありますから」と

少々依存的な返答をしてしまいました。

そして　診察日

娘さんは　主治医に相談されたのです。

しかし　質問の仕方が悪かったようで

「お風呂に入れるのが大変なんですと」一言

「お風呂だけなら　我慢しなさい」と先生

だから　娘さん　私に報告出来なかったのです。

主治医に相談したことも

その答えがこのようなことだったことも

それで　気になった私が数日後　連絡帳に

「診察に行かれましたか？

私達で心がけることがありましたら　

アドバイスをお願いします」と書いたのです。

しかし　これがいけなかったようで・・・

娘さんよりも　お婿さんつまりご主人さん

「やっぱり　デイで迷惑かけてるんだ。

きっと　来てもらって迷惑してるからこんな事を書いてきた。

来るなと言うことだ」と　過剰に反応されてしましました。

なんとま～　深く読み込まれたのでしょう。

ケアマネさんからは

「このような事は書かないでください」と言われるし

こんなにご家族がピリピリになり

周囲の言葉にも　過大に反応する位

疲弊していたということなんだったのです。

自分たちが　何気なく使ってしまう言葉

時には　疲れた家族や

さ迷い続けている家族には

強く　深く当たる事があるのだと

連絡帳を通して　感じました。