家族介護の問題、脳梗塞の母のことを叱る息子
今日もご来室ありがとうございます。
脳梗塞で言葉と自由を失ったお母さんを叱る
息子さんとの 悲しいお話をしましょう。
脳梗塞で言葉と体の自由を失った ヨシコおばあちゃん
入院した時は 座ることも 話す事もできませんでした。
でも、リハビリ頑張って
歩行器で廊下を歩くようにまで回復
言葉も単語をつなぐようように
意思表示できるようになりました。
実はその頃から 退院の話が出てきていたのですが
息子さん のらりくらりと返事をしません。
だからヨシコおばあちゃん
もっとリハビリ頑張って
杖で何とか歩けるまでになりました。
言葉も 途切れ途切れですが 話せます。
そんな ある日
ヨシコおばあちゃん 退院後の生活を考えて
私のいるデイサービスに娘さんと見学に来ました。
娘さん「○○さん(私の事)がいるから 安心です」と
主任に話していかれたらしいのですが
私は娘さんとは面識もありません。
まして ヨシコおばあちゃんも 担当ではないので
ちょっと心配です。
なにより 見学にきたのが 同居の息子さんではなく
なぜ別世帯の娘さんだったのかが
一番 気がかりでした。
「息子さんは 一体どう思っているのでしょう。」
私の不安は的中しました。
無事ヨシコおばあちゃん 退院されたのですが・・・
息子さん 元気なころのお母さんと
目の前にいるお母さんが 余りにも違いすぎて
現実を受け入れられなかったようです。
「部屋の片づけができない」
「物忘れがひどい」
「ちゃんと話せない」と
ひとつひとつ 責めたのです。
そして とうとう ヨシコおばあちゃん 過呼吸になり 意識消失
救急車で再入院となりました。
きっと 今まで なんでもできたお母さんで
頑張りやで自慢のお母さんだったのでしょう。
でもね 一番辛いのは
息子のあなたではなく
大好きな息子に世話をかけている事を受け入れた
お母さんご自身なんですよ。
息子さんが 現実をうけとめられないのは 分かります。
でも 子を思う母の気持ちを
ほんのひとかけらでもいいから
分かってほしかったです。
それとも、あなたは 現実を受け入れようとしている最中だったのでしょうか。
そのやるせなさが お母さんへの八つ当たりとなったのでしょうか。
病気をして 体の治療は薬やリハビリで治せます。
でも 心の治療は 誰が治すのでしょう。
こんな 悲しい家族が 日本中に
きっと いっぱい いるのだろうな~と
ヨシコさんの話をききながら 深く考えさせられました。
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可能な限りお力添えさせていただきます。
わかる気もします。
親がどんどん親で無くなっていく姿を
受け止めるのは、過酷です。
離れて暮らしていて、いきなり突きつけられるのだから、無理もない話かもしれないですね。
介護の生活には時間しか解決出来ない事が
たくさんある気がします
>京さん
ありがとうございます。大好きな母親の変わりゆく姿を、直視し、受け入れることは時間がかかりますね。息子さんはその途中経過だったのでしょうか。いまでも、考えてしまうことがあります。時間にまさるものはないのでしょうね。
この話、身につまされます。
変わっていく母を毎日見るのは、息子としてはつらいです。
怒鳴る気持ち、わかります。
私も今までかなり母を怒鳴ってきました。
そして私は、母の好きなようにさせることにしました。
半分あきらめです。
でもあきらめれば腹も立ちません。
この後は、言い方は悪いけど半分あきらめの気持ちで母の介護をしようと思っています。
>アーサー[少しずつ復帰します]さん
ありがとうございます。流れるままに、時間に任せていくのがいいのでしょうね。それも家族の愛情だと思います。