徘徊恐怖症の奥さん
夜も ゆっくり眠れない奥さん
日曜日の朝
奥さんが朝食の準備に気を取られているすきに
ご主人は 外に出て そのまま行方不明になったのです。
娘や 親戚 警察にまで連絡して
見つかったのは 10時間以上が過ぎてから
偶然にも不審に思った通行人の方が 保護し
警察に連れて来て下さったのです。
その時 おじいさんは
頭に軽く怪我をして
足の脛には かすり傷をおい
足の裏は豆が破れて血が出てました。
それでも 奥さんは
出て行ったご主人を怒る事もなく
返ってきた事に感謝して
涙を流しながら
周りの方に 何度となく お礼を言われてました。
しかし 本当の 問題はこの時が 始まりでした。
おじいさんは この徘徊以来言葉数が減りました。
何もしなくなり 椅子に座っているだけ
奥さん自身も いつまた家を出ていくかと
戦々恐々の毎日です。
だから 家の中の小さなもの音にも ビクリとし
夜中にご主人がトイレに起きると 毎回ついていく
食事の用意をしていても 気持ちがそぞろ
とうとう 奥さんは 「徘徊恐怖症」になったのです
その辛さを 切々と家族会で訴える奥様
私は「GPSをつけてはどうですか」と
提案しようかとも思ったのですが
問題は そんなもんじゃない。
もっと もっと 奥深い
見えない暗闇の中にありそうで
この時は ただ聞くだけしかできませんでした。
でも その聞く事
辛さを分かって貰う事が
奥さんには 何よりもの支えだったのかもしれないと
うっすら流れる涙を見て思いました。
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