慈愛女と呼ばれて

カズコさんが 亡くなったご主人の思い出話しをして下さいました。


地元の警察署長をされ、叙勲も受けられたご主人

華やかな 肩書の裏には

転勤を繰り返した ご家族の苦労と

厳格で規律正しいご主人を支えた警察官の妻の重荷


カズコさんは 何度となく

子供を連れて 出ていこうと思ったそうです。


それでも ご近所さんや 子供達のお母さんに支えられ

耐えてこれました。


「今となっては 良い思い出です。

厳しい主人でしたが 今の生活があるのも

主人のおかげですから。


でもね、 うちの主人結婚してから

ずっと 私の事『ジャマ ジャマ』って呼んでたんですよ。

厳しい人だから 我慢してたjけど

『邪魔者呼ばわりして あまりにもひどすぎる』って

いつも 思ってたんです。」と


「カズコさん それ違いますよ。

ジャマじゃなくてジャーマでしょ。」

「そうそう 延ばしてうちのジャーマって

みんなの前で呼ぶんです」

「カズコさん このジャーマって こんな漢字書くんですよ」


メモ紙に大きく「慈愛女」と書いて見せ

「ジャーマは この字のことですよ」


するとカズコさん このメモを見て 机に顔を伏せ 涙ぐみました。

「私て なんて事 思ってたんでしょ。

主人の気持ちも知らず 

ずっと 自分は邪魔者なんだって 思ってました。

せんせい ありがとう いい事教えて下さって ありがとう」


なんども なんども 涙を拭いながら 

「ありがとう」を繰り返す カズコさん

緑内障でぼんやりとした視界で見えた

ご主人の愛情


傍にいた ミツエさんも

「妻として 最高の呼び名じゃないの~」と 貰い泣き


亡くなって知った ご主人の深い愛に

私も お二人から もらい涙を頂きました。



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8 Responses to “慈愛女と呼ばれて”

  1. 花水季 より:

    カズコさん
    良かったですね
    ご主人の思いが分かって~

  2. 櫻花咲子 より:

    なんて
    素敵な
    思いの深い 言葉でしょうか!
    ご主人の思いが わかってよかったです。

  3. 介護ママ より:

    >花水季さん
    ホントよかったです。お会いした事のないはずの、頑固なご主人の様子が目に浮かびます。

  4. 介護ママ より:

    >櫻花咲子さん
    私の大昔泣き母から教えてもらったのです。もしかしたら、こちらの方言でしょうか?でも、素敵な言葉です。

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