涙の誓い

8月15日　日本人すべての人にとって　忘れてはいけない日です。

「70年前のこの日

皆さんは　どうされてましたか。」

この言葉を私が口にした途端

おじいさん　おばあさんの目から　堪えることの出来ない涙が

あふれたのです。

皆さん　まるで息を止めるようにして

嗚咽だけは出さないように　息をひそめながら　静かに流れる涙

その　沈黙を破るように　誰からともなく話し出した

戦争の悲しい思い出

「わたしの頭の上を　爆弾を積んだ飛行機が飛んで行った。」

「みんな　みんな　死んでしもうた」

「食べるもんがなくて　雑草もなくなった。」

聞いている私も　胸が辛く　涙してしまいました。

この世界で仕事をし

知らない世界を　知らない時間を　この方々から教えてもらえる。

私達介護の世界にゆだねる者は　おじいさん　おばあさんの

過去の悲しみや　苦しみを

後世に代弁して残さなければならないのだと

この涙に誓いました。