父親から娘への最後の恩返し
シゲオさんが急逝して1週間あまり
突然の脳出血でそのまま帰らぬ人となりました。
その日の朝
「ちょっとおかしいんです」とデイのスタッフに話していた娘さん
デイケアに着いてからも
ソワソワ落ち着きなく 歩行もぎこちなく
さらに うまく喋れない口元
右半分を見落としているような 定まらない視点
すぐに救急対応で診察、入院となりました。
そして 入院した翌日
さらに容態は急変
若い脳外科のドクターは
娘さんに手術を勧めたのです。
でも 娘さんは それを拒みました。
奥さんの介護を10年余りしたシゲオさん
そんな父親に
少しは親孝行しようと思ったのもつかのま
シゲオさんは 認知症になったのです。
少しずつ 変わっていく父親に
悲しみと 愛おしさを持ちながら
不穏な時は枕を並べて一緒に寝たり
散歩に連れて行ったりと
認知症が悪化しないように
娘さんは お父さんのお世話をしたのです。
だから 手術を迫られた時 娘さんは 毅然と言い放ちました。
「いいえ このまま父を見送ります」と
娘さんが デイケアに最後の挨拶に来た日
「お葬式の後 これで良かったのか と悩みました。
でも 主治医の先生が
『これで良かったよ』と言って下さり 安心しました」と
最後は シゲオさん潔く この世を去ったのです。
それは父親がした最後の愛情であり
力を振り絞ってした 娘への恩返しだったのだろうと
私は その時思いました。
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私20年ぐらい前に 親を見をくりましたが いまだに自分の選択が良かったのかわかりません どんな形にせよ 心の中に 親のことが 思い出されます 娘さんの心はどんな言葉でも自分が納得すれば いい結果になります 時間の問題ですね
>おばちゃんさん
はい、ありがとうございます。