脳梗塞後、杖で人を叩くようになったおじいさん
今日は 知人から聞き 憤りを感じたお話しをしましょう。
70歳を超えたおじいさん
高齢とはいえ バリバリ仕事をこなし
「若い者には 負けとれん」と言わんばかりの
気迫さえ漂わしていました。
そのおじいさんが ある日脳梗塞で倒れたのです。
そして左半身が麻痺 再起も危ぶまれました。
でも おじいさん 頑張って 頑張って リハビリをして、
必死で歩く練習をしました。
数カ月後 努力の甲斐もあり
杖でなんとか歩けるようにまで回復
幸い 利き手の右は健常で 言語や認知障害もありません。
だから 会話も難なく行え
無事 仕事に復帰することも可能となったのです。
若い秘書を傍に置き
必死で 元通りに仕事をこなそうとする姿は
かえって 痛ましさを感じる位だったそうです。
そして 日常生活にもなれ
仕事のペースも徐々に戻したように見えたのですが
悲しい事に 心までは 回復していませんでした。
おじいさん 自分の思いが秘書に伝わらないと
持ってる杖で その秘書を叩くのです。
歩きにくいと 足元にある物を杖で払いのけます。
イライラする気持ちは分かります。
でも この杖は 「おじいさんの命と生きる術を与えてくれた」
命の杖だということを わかってほしいのです。
ご自分に生きる希望を与えてくれた杖で
自分を助けてくれる人を 叩く事はやめて下さい。
リハビリに携わる者として
この話を聞き とても悲しく憤りを感じました。
自分の体の回復だけに執着し
支えてくれた人達や 生きる術を与えてくれた杖を
見失ってしまった かなしい おじいさん
「このおじいさん どう思いますか?」と聞かれ
咄嗟に私の口から出た言葉
「おじいさん バチがあたるかもしれませんね」
遠くの方で 杖の泣いてる声が
悲しく響いているように感じました。
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タグ:脳梗塞
私の母も歩く時杖をついてます。
でもその杖は元々私のために買ったのです。
5年前、私が痛風で片足が不自由になった時に買った杖なのです。
そして、その杖が今は母が歩くのを助けてくれてます。
かつて私を助け、今は母を助けてくれてる杖。
介護ママさんのこの記事を読んで、親子二代の助けになってくれてる杖を大事に扱わねばと、そう思いました。
気づかせてくれて、ありがとうございます。
>アーサーさん
ありがとうございます。私の思いが伝わり、とても嬉しいです。
病気のせいで 性格がかわったとか?
>ヘルプマン45さん
そうかもしれませんね。病気で怒りやすくなったのでしょうね。ゆとりがないのかもしれません。