見えない会話の介護

以前のブログでお話した ミツエおばあさん

話す事も 食べる事も 手足を動かす事も出来ません。

でも、 おじいさんの顔をジーと見て

うなずくように 瞬きをされます。


声の無い会話 言葉の返ってこない会話

それでも おじいさんは 満足なんです。

だって 息使いが 生きていている事を証明してくれてるから


そんなおじいさん

暑い暑い 昼下がり

汗をかきかき 病室に入っていかれました。

いつもの戦友慰霊会の帰りでしょうか。


「あ~ 暑かった 汗びっしょりや。

こんな 暑いのは たまらんな~」と

汗をぬぐいながら ミツエおばあさんに話しかけてます。


お部屋の向こうでは 静かに横たわっているミツエさん

そんな様子を偶然 廊下で目にした私には

とても 不思議な光景でした。


意識のぼんやりした奥さんに

言葉も帰ってこない奥さんに

当たり前に 普通の会話を投げかける ご主人


一方通行のキャッチボールに見えるのに

音にはならない 目にはみえない 空気となって

おじいさんには しっかり言葉が返って来てるのでしょうね。



そんな お二人の様子を 廊下越しで聞きながら

とても 幸せな空気を感じた お二人の会話でした。



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6 Responses to “見えない会話の介護”

  1. 丸 長朗 より:

    心と心の真のキャッチボールですね。
    きっと、いやっ、心では理解し合っていますね。

  2. 介護ママ より:

    >丸 長朗さん
    心での理解、素晴らしいです。アイコンタクト以上の重みがあるのでしょうね。

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