認知症、一人で悩まないで。姑との14年間
今日は 私の経験を お話します。
認知症の姑との14年間は まさに格闘の毎日でした。
しかし 決して 苦しく孤独ではありませんでした。
いつもいつも 多くに人に助けられ
支えられていたからです。
もちろん 始めから ではありません。
最初の10年間は まさに辛さとやるせなさがこみ上げる
苦しい日々でした。
姑の症状は
嫁への被害妄想 そのもので
これは 多くの介護をしている お嫁さんの
精神的苦痛の最大の原因だとも思われます。
一番 世話をしているはずなのに
いつも 攻撃の対象になる
そのやるせなさは 想像を絶するものです。
しかし 私は ある一言で
この苦しみから救われました。
姑の容態が悪くなり
自分の勤務先の病院に入院しました。
治療のかいもあり 姑も元気になりましたが
認知症の症状も戻ってきたのです。
点滴の針を自分で抜いたり
「帰る」と看護師に攻撃的になったり
病衣を脱いで下着でいたり・・・
内科的治療が終わり 退院が決まった日
病棟の主任さんが 私に言った言葉です。
「これだけの人(認知症の症状の強い)を
よく一人でみてたね。
辛かったでしょ。
これからは なんかあったら
いつでも ここに 連れてきたらいいから」
姑の認知症を一人で背負いこみ
それを義務や定めとして抱え込んでいた自分の苦しみを
初めて 分かってくれた 救われた思いでした。
家族が幸せでなければ 介護はできません。
「自分はひとりじゃない」
そんな安心感を持たせてあげて下さい。
「ありがとう」は
時には言われる立場にたつことも大切かもしれません。
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