認知症のご主人の老老介護、2人の思い出
今日は ケアマネさんから聞いた 感動的なお話をしましょう。
私が ずっとリハビリを担当していたコウイチさん
晩年は 胃ろう(直接胃に管を入れて栄養をとる方法)を作り
施設に入所し、1年あまり過ごされてました。
私は その入所前の数年間のコウイチを見ていました。
当時のコウイチさんは
単なる記憶力の低下だけの認知症ではなく
妄想や幻視があり、フラフラと歩きだしては転倒されたりと
目が離せません。
だから 老々介護の現実は厳しいものでした。
深夜 突然目を覚まし
「家の帰らんと」と 寝巻のままで外に出ようとします。
奥さんは なんどとなくイコウイチさんに言い聞かせますが
そんなの 認知症の方の思い込みには通用しません。
だから 夜中の2時にタクシーを呼んで
コウイチさんが行きたがっていた
昔住んでいた家の前まで連れて行かれます。
そして その家の前に行き
「お父さん ほら この家は もう別の人が住んでるでしょ。
さあ おうちに帰りましょ」といって タクシーで帰って来ます。
眠たいはずの奥さん
ご主人との ささやかな時間を
責めることも 怒ることもせず こうやって過ごしていたのです。
帰りのタクシーの中 運転手さんがこう言われたそうです。
「奥さん すごいですね。
私も 自分の母親を介護して 同じ思いをしましたが
ここまで 出来ませんでした。」と
コウイチさんが亡くなった枕元で
涙を拭きながらケアマネさんに話される奥様
そして その様子を デイで待っている私に話されるケアマネさん
お二人の夜中のご様子を目に浮かべながら
静かに 聞いていました。
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私も あやかりたい 心の気遣い 私には足りないところです 自分の心の感じ方ですね いえ 気持ちの もって行きようです
>おばちゃんさん
そうですね、気持ちの持っていきようですね。