認知症の義母とおもちゃのお金
義母のタンスを整理していると 義母の財布が出てきました。
義母は認知症になってから お金の執着が強くなり
自分の財布に お金を入れて 持ち歩きたがりました。
しかし その反面 お金そのものを 正しく認識できず
どこでも 置いて忘れたり お金を安易に人に渡そうとしたりと
トラブルが絶えないのが 毎日でした。
この 認知症特有の現実と自分とのギャップとでもいいましょうか
お財布は 必ず身につけ
その中には お金がないと 興奮する義母
いつも デイからその事で起きるトラブルを聞き
困り果てる私達家族
そんな時 ケアマネをしている友人から提案されたのです
「申し訳ないけど おもちゃのお金をお財布に入れて見たら
おもちゃなら 無くなっても 別にいいでしょうし
貰った方も おもちゃなら 気が楽でしょう。
それに 今はおもちゃでも かなり作りが精巧だから
おばあちゃん 気がつかないかもしれないよ」と
早速 実行です。
そして 思いは 成功です。
デイでは おもちゃの お金を出し
職員さんに 「心つかい」をして 楽しんでます。
興奮することも 無くなりました。
そういえば この財布
なくなった おじいちゃんがおばあちゃんに
買ってくれたものだったのですね。
私達は 認知症の方が興奮すると「よわった~」と
相手が 悪い事 間違っている事を 前提に考えてしまいます。
でも 違うんですよね。
このお財布のように
思い出の品を 大切に使おうとする 当たり前の優しさ
感謝を 形で表そうとする「心つかい」
おばあちゃんの 昔からの生活習慣を考えてみると
それは 病的というよりも 当然だったのかもしれません。
亡くなった今 使い古した財布と 中にあるおもちゃのお金を見ながら
介護中の 大変だった日々が 頭を駆け巡ってます。
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>花水季さん
では、ぜひ挑戦してみてください。未知数故、日々葛藤ですが、成果はきっと現れます。