認知症患者さんの切実な一言

認知症が進行したマツさん

相手の言葉も十分理解できず

自分のいる場所も分からなくなって

していることも 話している事も

ちょっと 滅裂です


そんな マツさんを 他の利用者さんは

「なんか マツさん ひどくなって かわいそう」と

同情して下さる方もおいでます


リハビリをしていても 私の言葉の理解が出来ず

分からないという事だけは 分かるのでしょう


何度も 聞き返すのですが

指示通りにはできません。


私自身 「まあ いいかな。出来る事をするだけでも」と

いささか 流れにまかす事を決めていました。


そんな さなか マツさんがポツリと一言

「だんだん 消えていく」と


マツさん ご自分の頭の中から

何かが 無くなっていくのを感じていました。

まるで 波に流されるように

自分の過去も 思い出も 言葉も

止めようもない 定めに 流され 消されている事を知ってたのです。


その辛さと 悲しさを 私達は受けととめる事も

受け入れることも出来ていなかった 至らなさ


改めて 自分の知らない世界の多さを感じた 一言でした。



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6 Responses to “認知症患者さんの切実な一言”

  1. 介護ママ より:

    >花水季さん
    みなさん 不安はお持ちだと思います。でも、表に出さない、出せないのが、なおいとおしいですね。

  2. 介護ママ より:

    >haruさん
    ほっとしてもらうその瞬間が、認知症の人には何よりもの安心だと思います。一瞬をつなぎ合わすような安心のパズルを出来るだけたくさん組んで行って下さいね。

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