難聴のおばあちゃんの認知症介護

難聴のおばあちゃんの認知症介護


今日は 音の無い世界で会話をしている

ヒサノおばあちゃん のお話をしましょう。


ヒサノおばあちゃんは お話ができません。

言葉を 持っていません。

耳が聞こえず 言葉を知らずに 生きてきました。

いえ 厳密には ひらがなは少し読め、かすかに発声できます。

 

しかし 会話には至りません。

幼少の頃に 病気で聴力を失ったのでしょうか。


今 94歳 認知症も加わり

身ぶり手ぶりの会話も 通じなくなりました。


そんな ヒサノおばあちゃんの 唯一の意志表示は

瞬きの少ない 瞳です。


いつも 涙目ですが 

カッと見開き まっすぐに 前を見据える 強さは

長い間 音の無い世界で生きてきた 生活のバネでしょうか。


そんな ヒサノおばあちゃん 最近その眼力(めじから)に陰りが出てきました。

うつろになった瞳で かすかに訴える 苦痛と寂しさ

私を ジーと見て ポロポロ流す涙に

その深さを感じます。


言葉を使う私たちでさえ 自分の気持ちをうまく伝えられないのに

老いた瞳で 自分の気持ちを伝えようとする ヒサノおばあちゃん


私は ヒサノおばあちゃんの 命がある限り 代弁者でいたいと

頼まれてもいない 使命感に

ささやかな 励みと生きる支えを 見いだしている 今日この頃です。



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10 Responses to “難聴のおばあちゃんの認知症介護”

  1. ふみ より:

    長い間言葉の使えない世界ってどんなでしょう。
    思い知ることができません。
    言葉が使えること、素直に喜ばなくてはいけませんね。
    おじゃましました。

  2.  何時も拝見してます。実は私は、挿官の時、喉を粉々にされ、ICUで一カ月以上人口呼吸器で居ました。   それで一生治らない事に成り、カニューレを入れてます。肺や気管が菌で可能すれば、すぐ声が出なくなるので筆談です。カニューレは6年半、手話1年半、耳は聞こえてますが、声が出ないで老いるとは?何時も考えてます。

  3. ミイ☆ より:

    ヒサノおばあさん 音の無い世界で ずっと暮らして来られたんですね。
    おばあさんにとっての表現方法である 目力が弱ってこられたとのこと、でもおばあさんなりに一生懸命 表現しようと頑張られていると感じました。
    ヒサノおばあさん、介護ママさんに しっかりと伝わっていますよ(^-^)

  4. 介護ママ より:

    >ふみさん
    こちらこそ、ありがとうございます。言葉のない世界、わかりませんが言葉を使うこと以上に、周囲の空気というか風に敏感なような気がします。

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