1日何回ありがとうを言いますか
ある おばあさんとの会話です。
「せんせいは 1日何回『ありがとう』をいわれますか」
突然聞かれた思いもよらない質問
考えた事も 数えた事もありませんでした。
「う~ん 数えたことないし、かぞえられないかな~。
無意識にいってるしね。
でも どうしたんですか、突然」と聞き返すと
おばあさんは 亡くなったお母様の昔話を始められました。
「いえね、ふと 母を思いだしてね。
私の覚えている母は いつも下を向いて 仕立物をしていました。
父は 何してるか分からない人で
家にはあまりいないような気がして
そのうち病気で亡くなってしまったんです。
幸い 母の実家が大きく
母のお兄さんには子供がいない事もあって
私達は おじさんの家に居候みたいに住んでいたんです。
ま~、伯父のお陰で なんとか女学校まで出してもらったんですけど。
でもね、母は きっと 肩身の狭い思いをしていたのでしょうね。
いつも 下を向いて 縁側で仕立物をしていました。
私は そんな母と学校から帰って来て
温かいお茶を飲むのが好きでね
私が母にお茶を持っていくと
「ありがとう」と言って 仕立物の手を止め
おいしそうに お茶を飲むんです。
その顔を見るのが 子供心に幸せでした。
母は 1口飲むと「ありがとう」
2口飲むと「ありがとう」
「ありがとう」を何回も繰り返す人でした。
父に裏切られ 兄嫁の目をしのびながら生きていた母
「ありがとう」は 母の生きている証であり
生きていた証なんです。
せんせいの『ありがとう』をみてると
なんだか 亡くなった母を思いだしてね。」
この短い言葉の中に
こんなにも 悲しい物語が込められている人もいるなんて
当たり前のように使っている「ありがとう」
私は 「ありがとう」は 耳で聞くものだと思っていたのですが
目で見て 感じるものだったのです。
言葉は 文字を越え
映像となって その人の記憶に 刻まれるのだと
おばあさんの話を聞きながら 思いました。
でも おばあさん ホントに認知症なんですか?
う~ん 認知症って その方の全てを奪い去らない事もあるのですね。
できることなら お母様の記憶だけは奪わないでほしいと
余分な心配までしてしまいました。
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きっと介護ママさんの ありがとう の言葉が素敵だったんでしょうね。
だからお母様の事思い出されたんだと思います。
その大切な記憶 私も忘れないでいて欲しいです(^^)
私も 同じ場面でも すみません より ありがとうの方が好きなので 道よけてもらったり 何かの時には ありがとう♪っていっています(^^)
本当に素敵な言葉ですね!!
介護ママさんが、いつも「ありがとう」って心から仰ってたからおばあさん認知症でも それを忘れず心に留めておかれたんですね(*^▽^*)
私も、いつも子供達に「ありがとう」って言うようにしています♪
本当に私には勿体ない子供達なので、私をお母さんとして選んでくれて本当にありがとうって思います(*^▽^*)
そして、介護ママさんともお知り合いになれたブログにも・・「ありがとう」です(^O^)/
>ミイ☆さん
いいですね。すみませんをよくつかわれる現代、努めてありがとうを言うようにしている心がけは素晴らしいです
>☆こいちゃん☆さん
こちらこそ、ありがとうございます。お子様はおかあさんの鏡ですよ。こいちゃんも素敵なお母さんだからってこと、忘れないでくださいね。