介護保険への道しるべ ー当たり前の手順ー

突然デイケアに1組の老夫婦がいらっしゃいました。

「すみません。お風呂に入れてください」

突然のお客様に とまどいながら

「すみません。すぐにお風呂には入れないんです。

介護保険の申請はお済ですか?」と私が尋ねると

車椅子を押していたおばあさんが

「それが、何も申請してなくて。」と即答。

介護保険の意味は理解されてるよう。

「どうすればいいか わからなくて。

この人のお風呂入れてほしくて。」

介護認定を受けることからのアドバイス

①市役所の介護保険課に電話して、管轄の 地域包括支援センターを教えてもらう。

②教えてもらった 管轄の地域包括支援センターに電話(今日は私がしました)

③地域包括支援センターで、相談に来られたおじいさんを台帳で確認をしてもらう。

④包括との電話をおばあさんに変わる。おばあさんは主治医意見書をもらうように包括支援センターの方に言われる。

⑤後日、包括支援センターの職員が、あらためて自宅を訪問することを約束。

この流れ、電話で15分あまり。

デイケアのお部屋にいらしたときは 半泣きのおばあさん

お帰りは 笑顔で「ありがとう」と

何度もお辞儀をして 車椅子をおしていかれました。

幸い 当デイケアは病院の中ですので、

主治医意見書もその足でお願い行かれたのです。

このご夫婦のように こんなに順調にいくのは 稀でしょうか。

いえいえ 違います。

この通りに すれば 誰でも どこの地域でも 順当に流れます。

その第1歩を どこの誰に聞けばいいか 分からないだけなんです。

そして 老夫婦が 踏み出す勇気と 聞く勇気

関わっている私達が 手を差し伸べる 多少のお節介

これが 老老介護のご夫婦を支える 架け橋になります。

 

介護現場で働く職員の皆さん

人生のあぜ道で 悩んでいる高齢者に

みんなで道しるべを作りましょうね。

 

 

 



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