ちょいちょい詐欺

皆様は「ちょいちょい詐欺」をご存知でしょうか。

「オレオレ詐欺」「振り子め詐欺」とは異質なんです。

集団型の詐欺ではなく、手軽にちょいと行う詐欺です。

いえ、やる人が「ちょい」で行うのではないのです。

中身が「ちょい」なんです。

大学教授の奥様だった、おばあさん。

息子さんも、地元企業の社長さん。

手元にはいつもお金があります。

離れて暮らすお母さまが不自由しないように、

毎週日曜日のは顔を出し、お財布にお金を入れていきます。

そのお金で、ローソンまでおやつを買いに行くのが

おばあさんの日課でした。

それでも、身の回りのお世話は、ヘルパーさんが毎日１時間

訪問して、お炊事やお掃除をしてくれてます。

デイケアには毎日通所。

一見、多くの人に見守られて安全に過ごされているように感じます。

しかし、そこにも死角があったのです。

ヘルパーやデイケアの職員、息子さんたち家族のいない時間。

その時間を下調べした誰かが、おばあさんを訪問します。

「こんにちは～町費お願いします」と。

町費は年払いなのに、何回か顔を出しているうちに

おばあさんとは顔見知りになり、親しくなります。

ほんの１０００円ずつの出費が、いつのまにかお財布の中から消えていきます。

これが「ちょいちょい詐欺」だそうです。

こんな悪質な詐欺、最近増えたと、

ケアマネさんが教えてくれました。

大金ばかりを狙う詐欺も許せませんが、

信用させて小さなお金を小刻みに狙う詐欺も許せません。

地域で、周りで大切な高齢者を守っていきたいです。