生き残れる事業所-先人たちの介護から学ぶー
介護業界は今非常に苦しいのが現実です。
人手不足もさることながら
その集客力が上がらず、廃業や倒産に至る事業所も見られます。
なぜ、このような事態に陥るのでしょうか。
共通して言えるのは、
経営者側の、理念というか「コンセプト」が
外に十分に発信されていないから。
では、なぜ発信できていないのでしょうか。
それは簡単です。
内につまり職員に伝わっていないから。
そしてなによりも、通所されている家族たちにその思いが届けられていないから。
やがて経営者自身もその「理念」や「コンセプト」に
ブレが生じ、目先の利益にこだわるからではないでしょうか。
昔、介護は嫁の仕事でした。
嫁は泣きながら、しかし義務として舅や姑の
さらにはその上の年寄りの世話をさせられていました。
そして、嫁の涙の上で家族は日々の生活を営んでいました。
今、介護は「事業所」という他人にゆだねられるようになりました。
事業所はその顧客を「利用者」と呼んでいます。
しかし、真の利用者は「日々の生活を営むことを望む家族」
ではないでしょうか。
たくさんある事業所のなかで、生き残っている事業所とは、
それはかってお嫁さんがしていた介護と同等の介護をするところです。
過剰なサービスや、充実した設備を家族は求めないのです。
一人一人のニーズが違うのだから、
「この家族は、このおばあちゃんに何を望んでいるのだろう」
それが「嫁介護」の原点ではないでしょうか。
10羽ひとからげのサービスが事業所の都合であるとしたら、
そこはいずれ淘汰されます。
「私がこの家の嫁だったら」その視点で利用者さんをみると
今まで見えていないものが見えてきます。
家族が求めている真の介護が理解できます。
そしてその思いに共感した職員が、
離職せずにとどまるのです。
それが、「生き残る」ということだと思います。
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