全盲の奥様と認知症のご主人の介護とは
今日 ご家族を交えての入所さんのカンファレンスがありました。
ご主人は認知症と失語症により 参加されず
奥様とヘルパーさんが 同席されました。
ヘルパーさんといっても
入所されてるご主人のヘルパーさんではなく
目の見えない 奥様のヘルパーさんです。
綺麗にお化粧をして 茶色のワンピースに身を包み
ヘルパーさんの手を握るように 歩いてこられた奥様
中途失明のようですが全盲となった今
ご主人の介護は全くできません。
ご主人も脳梗塞を繰り返し
失語症と重度認知症で コミュニケーションもままなりません
でも そんなご主人に対し 奥様は
毎日 ヘルパーさんに手をひかれて施設においでてます。
施設でのご主人の様子を話し ご家族の希望をお聞きすると
かえってきた 奥様の言葉は
胸を打つ 深い言葉でした。
「主人は この施設に来てから とても元気になりました。
失語症で十分に話せない人なのに
私をいたわるような言葉を話す事もあります。
自分の気持ちを伝えれない主人にとても良くして下さり
感謝でいっぱいです。
元気になった 主人の顔がみれないのが 残念ですが・・・
ホントに ありがとうございます。」と
幸せとはなんでしょうか。
自分が健康でいることでしょうか。
いえ、たとえ 目が見えなくても
世界で一番大好きな人が幸せで居てくれるなら
十分幸せなんだと
この奥様をみていて 思いました。
ご自身の目が不自由なことを悔やむよりも
ご主人が 幸せに病後の生活を営んでいる事に
深く感謝し 喜びを見いだしている奥様
その心の広さと 愛情の深さに
息が詰まるくらい 感動した カンファレンスでした。
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