お酒が原因で離縁、会えないひ孫への想い
今日は お酒が元で離縁されたミヨさんの
ちょっとしょっぱいお話をしましょう。
ミヨさんは足腰元気なおばあちゃんです。
ちょっとあどけなく ちょっと怒りっぽい 丸顔の可愛い方です。
ミヨさん 若いころにご主人と離婚され
独身のお姉さんと 二人暮らし
そのお姉さんも今は90歳を過ぎてます。
お互い どちらが 介護者かわからない現実
離れて暮らす息子さんとは 時々連絡は取っているようです。
実は ミヨさん 若いころからお酒飲みのようです。
昼からお酒を飲み
夜ごはんも お味噌汁代わりに お酒を飲んでいた毎日
それでも 昔は 映画館でチケットを販売するお仕事をされ
お姉さんのお世話になりながらも 細々と生活してきました。
そんな わがままいっぱいに過ごしてきたミヨさん
今では デイケアには休まず来所され リハビリ頑張ってます。
ある日のこと
リハビリ室に 小学校1年生の 可愛い坊やが治療に来ました。
体育の授業で転んで 手首を骨折したようです。
痛い手をかばうように 一生懸命頑張る姿に
リハビリ室にいる多くの患者さんは 目を細めて見ていました。
ミヨさんも その中の一人です。
あんなにわがままで 好きな事言ってるミヨさん
自分の事しか 考えていないように見えたのですが
リハビリ中なんども 手をとめ 心配そうに
坊やの様子を 見つめています。
「あの坊や 手はどうしたんや」と
心配そうに私に聞いてきて
「転んで けがをされたそうです。 ミヨさん小さいお子さん お好きなんですね」
一心に見とれているご様子に ついそんな質問を投げかけると
返ってきた返事は 意外なものでした。
「私にも あれくらいのひ孫がいるんや。
でも顔はみたことない。離れて暮らす息子の孫でね。
私は 息子の結婚式にも行ってないけど
でも 息子には 女の子がいて その子に孫が出来たってことは聞いたわ。
今じゃ あの坊やぐらいかね。」
そう言いながら遠くをみるように 目を細めているミヨさん
若いころ 置いてきた息子さんと
自分の人生に 思いをはせるように 見せた悲しい瞳
いつもは とても元気なミヨさんが
今日はちょっと さみしく ちょっと切なく感じた
おばあちゃんの優しい横顔でした。
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認知があっても
ご自身が生きていた自分史が 甦る一瞬の画像だったんでしょうね…
とても 素敵な出来事だなぁと思います
これからの アクセスの
手掛かりになる アクション
…と とらえたいデスネ
人間に絶対的な不可能はないと
私は 日々かかわりながら思いまする(^-^)b
今後の スタッフさんのかかわりに 期待
人のつながりについて、考えることができました。
ありがたいことに私の場合、孫とじいちゃんが同居なので、今を大切にしないといけないと思いました。そして、仕事上での身近な利用者さんも孫・ひ孫に対して、たくさんの想いを抱いていることについても考えることができました。
そばで、想いを聞くことができる。発した言葉から、私たちは新しい発見がある。
本当に素敵な仕事ですよね(^^♪
>☆ティンク☆さん
ありがとうございます。これからの手がかりができるように、関わりを見いだしていきたいです。
>黒子ケア®さん
そうですね。利用者さんのささいな一言で、心の内をくみ取る発見に出会えるのですから、未知数の仕事です。