風になったマサコさん

前回は　たくさんの方にお読み頂き　ありがとうございます。

その後のマサコさん　

お読み頂いた読者の皆様のご報告も兼ねて

その続きをお話ししたいと思います。

元気になった　マサコさん

もう下を向いて　背中を丸くして歩いていません。

髪も　短くカットして、前髪はピンでとめ

うっすら　口紅を塗った白い顔は　キレイです。

そして　二人でしていた「組みひも」は　もう卒業としました。

実は　マサコさん　２か月の空白で

リハビリで　私と一緒に　組みひもをしていたことを　忘れているのです。

忘れているのなら　そのまま卒業とし

半さしの帯締めは　そのまま　お仕舞いとしました。

そして　今は　元気になるための体力作りに専念しています。

マットの上で　足に重りをつけて　筋トレです。

「1・2・3」と号令に会わせ　マサコさん頑張っているから

すっかり　足腰も丈夫になり

杖なしで　チョコチョコ歩けるようになりました。

あんなに悲しんで　苦しんで　涙をのんできたのに

全てを　包み込んで　今は　生きてます。

私は思うのです。

あの２カ月の間に

マサコさんは　お嫁さんと　ずっと話していたのじゃないかなって。

亡くなった人と話すなんて　変かもしれません。

でも　やっぱり　マサコさんを支え　元気を与えてくれたのは

お嫁さんそのものじゃないかなって。

マサコさんは自分の事を「風」と言ってました。

マサコさんが「風」なら　お嫁さんは「空」だったのかもしれません。

今日も　あどけなく笑うマサコさん

嬉しいはずの私ですが　

ジーンと　胸が熱くなるのは　なぜでしょうか？