認知症の姉をみている妹
足の不自由なミエコさんは
結婚せず 仕立物をしながら生計をたてておいでました。
傍には いつも妹家族がいてくれて
若いころは 共働きの妹さん夫婦のために 子守りもされてました。
優しくて 綺麗なミエコさんは デイでもみんなの人気者です。
そんなミエコさん 心の片隅に
いつも 姉としてのプライドがあります。
そしてそれが 年と共に 少しずつ 表に出てきていました。
やがて 認知症が 入り混じり
昔の穏やかな お姉さんの顔が 消えるときがあるのです。
突然 不機嫌に怒ったり
妹さんに命令調子で指示したり
きれい好きのはずが お部屋はバタバタになったり
それでも 妹さんは 大好きなお姉さんの変わりようを理解したくて
家族会にも熱心に参加して下さいます。
でも 現実は厳しく 冷たく襲いかかります。
妹さんの努力が実らぬまま 事態は悪化
とうとう 妹さんのご主人は
ミヨコさんの入所を妹さんに勧めるのです。
姉と夫の狭間で苦しむ妹
それぞれの思いと将来を考え
結論が出ず 涙している妹さん
この方のように 十分 頑張っている家族には
慰めも 激励も 意味がないのです。
ただただ一緒に寄り添う事しかできませんでした。
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家族ケアの難しさを感じますね。
想いが深ければ深いほど・・・辛いですね。
文面を読んで勝手に解釈すると・・・お姉さんの認知症が深まっているのは、妹さんの手をもう煩わせたくないから・・・深くなって入所して妹さんの負担を減らしたいのか。
それとも、認知症が深くなって自分の不安が高まっているためもっと寄り添ってほしいのか。
いろいろ考えると切ないなぁと感じています。
どちらにせよ、いい方向に進むといいですね。
＞岡本大輔@生活相談員（社会福祉士）兼介護支援専門員さん
う～ん、私の寄り添いたい本意は後者のほうかもしれませんね。ただ、改善にはならないと思いますので、無責任かもしれません。ご主人の入所は、きっと妹さんを見ているのが辛くなったからだと思います。それぞれが相手を考えての悲しい現実です。