虐待と勘違いしてしまった息子さんご夫婦
ほぼ毎日のようにある担当者会議
昨年までは リハビリ中心の仕事で
現場一途だったのですが
今は現場と家族と、立て やら 横やらの
網目の中に立っています。
昨日の担当者会議は
かって 虐待の疑いをもたれたトモエさんご家族です
ケアマネさんの後ろについて歩くように訪ねたお宅は
新しいステキなお宅です
玄関は2つ トモエさんと息子さんご夫婦用です。
ピンポーンとチャイムを鳴らすと
「は~い」と明るく元気な声が返ってきました。
中から出てきたのは
満面の笑みを浮かべた 60代のお嫁さん
「寒いのに ありがとうございます。どうぞ どうぞ」
私達は 暖房で温められたお座敷に案内されると
そこには 上品な初老の紳士が待ってました。
ご主人は 静かに 私達に 話し始めます。
今までは 奥様に母親の介護を任せていたこと
ご自分が春には退職となり、介護の手伝いが出来る事
潔癖な母親ゆえに、私達に迷惑をかけていないか心配してること
控えめながら 介護を心底、ご自身の使命として受け止め
ありったけの感謝の気持ちで
母親を看ようとしている覚悟を ひしひしと感じます
かって 私達はなぜ この息子さんご夫婦に虐待と言う疑念を持ったのでしょう。
私の疑問に答えるように
帰りの車の中 ケアマネさんが 話し始めました。
「一時は 虐待の疑いまで持たれた息子さんご夫婦ですが
私は あの人達を見ていて そんな事をする人達とは思えませんでした。
疑いの原因となった 体のアザは
暴れるトモエさんの身を守るために
力ずくで 息子さんが おさえたり 静止したりしてできたアザだと思います。」
そうなんです。
一時期 暴言暴力の強い時期があったトモエさん
ご家庭でもきっと 大変だったでしょう。
私達と同じように、
いえそれ以上に お嫁さんには攻撃的だったでしょう。
暴れるトモエさんを 守るために
奥さんを守るためにできたアザ
一瞬たりでも このご夫婦を疑った自分達を
とても恥かしく 情けなく思った 帰り道でした。
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愛情のアザだったのですね。
子育てでも同じですが、虐待の判断に困ることが多いですよね。
家族の歴史や具体的な環境や状況など、いろんな角度から見ないと。
それにしても、切ないなぁと感じるご家族の事例も多々ある現実。
介護ママさんは、人の思いを察することができる方なので、関わる方は恵まれてると思います。
私も 亡き父に 対し 手を上げたり 押さえつけたり しました あざがあったかどうかは さだかではないけど まだ訪問介護が始まっていない昔 今だったら と考えるときがあります
>人財育成の母 粟谷 裕子(あわたに ゆうこ)さん
ありがとうございます。そう言って頂けると、励みになります。
>おばちゃんさん
そうですね。昔はみられた事かもしれません。今は虐待という言葉に過敏になっているのかもしれません。