ウソでも良薬になるのかも

うつ病を患い 娘さんの住んでいる地元の

高齢者住宅に引っ越してきたミエコさん


この地に移ったものの

中々 介護サービスには適応できず

うつ病というよりも妄想も出現し

家族は困り果ててしまいました。


たまたま 往診に出かけた主治医の紹介で私達のデイケアにお試しされ

気に行って頂けて

今は 不思議な笑顔で通所されてます。


半ば諦めていた娘さんは 大感激

月に 数回は 私達のデイケアを訪ねて来て下さいます。


ある日の午後

私が 娘さんに

「ミエコさんは 私の事を 『田舎の後ろの家に住んでたんでしょ。

覚えてるわ。』って言われるんです。

『ご主人もおばあちゃんもよく知ってるわ』

って言われてね」と話すと


一瞬 娘さん「ホントなんですか」と驚かれます。

 

「いえいえ 違いますよ。

でも まあ いいかと思って、『ええ』と笑ってるんです。」と私


すると 娘さん

「あ~ん そうなんですか。

どうりで! 母が 私の家の近所の人がいるって話すんです。

私 まさかと思っていたのですが

この事だったんですか」っと 妙に納得されるのです。


本来妄想で現実と違うことであっても

ご本人が 懐かしみ 嬉しく感じているのなら

私はそれでいいと思うのです。


一日一日が 幸せで 心地よく生きていくための

ささやかなウソ

 

時には なによりもの良薬にもなるのかもしれないと

ミエコさんの笑顔をみて 感じました。



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2 Responses to “ウソでも良薬になるのかも”

  1. 家族は 違うことを はっきりと否定するから 本人の頭の中で わからなくなるかも 私も時々知り合いの人を だれだれさんに似てるね と 告げると似てないよ で 終わる でも 私の中では似てるのに と ずーーーーと 入ってます 本当のことは 答えにあっても 嘘でも傷つかなければいいと思います えらそうなことを 私の先生に言いました ごめんなさいね

  2. 介護ママ より:

    >おばちゃんさん
    いえいえ、先生なんて、お恥ずかしいです。どうとおりですね。真実よりも思いやりの方が必要な事ってありますよね。

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