息子夫婦に心配をかけたくない母の本当の気持ち
ハルエさんには2人の息子さんがいます。
二男さんは牧師さんで東京にいます。
長男さんは地元で定年を迎え、今はハルエさんと住んでます。
でも ハルエさんには いつも頭から離れない事があるのです。
それは ハルエさんと同居しているはずのお嫁さんが
ほとんど 実家にいっていることです。
長男さんの奥さんです。
喧嘩をしたわけでもなく、嫁姑の中が悪いのでもありません。
実は お嫁さんのお父さんが 脳梗塞で倒れて入院したのです。
初めは 実家のお母さんが大変だろうと
看病に行くのを 応援していたハルエさんでしたが
お父さんが 無事に退院し
看病疲れがたまったお母さんも元気になって1年近くになるのですが
お嫁さんは ずっと実家にいます。
週に1~2日は 家に戻ってくるのですが
一人で看病しているお母さんが 心配なんでしょう。
そんな 奥さんの様子に ご主人も
「おかあさんの傍にいてやれ」と言って
奥さんを 送り出してくれます。
でもね、 でもね
ハルエさんも脳梗塞を患い車椅子生活なんです。
それでも 息子さん夫婦に負担をかけれないからって
ハルエさん 自分で車椅子を漕いで
頑張って おトイレにも行きます。
お留守番もします。
息子さんが食事の支度をしていると お手伝いもします。
息子さんが 代わりに買い物に行ってくれて
違うものを買ってきても
笑顔で「ありがとう」と言って 手を合わせます。
だから ついつい長男さんは奥さんに言うのです。
「おふくろは 大丈夫だから 心配するな」って
ハルエさん そんな長男さんの気持ちを知っているから
お嫁さんを送り出したあと 心で泣いてます。
「せんせい。私も娘が欲しいです。」
ハルエさんの心の声に 私はなんて言っていいかわからず。
ただ ハルエさんの冷たい手を 力いっぱい 握り返しました。
「先生の手 あったかい」
それから ポロポロと
ハルエさんは 声も出さず 言葉も出さず 泣き出しました。
泣いて 泣いて
涙で 辛さと寂しさを 忘れようとしたのでしょう。
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