スパゲッティ症候群

スパゲッティ症候群

スパゲッティ症候群 

この言葉を初めて聞いた時は

耳から頭にかけて稲妻が走る位 衝撃を受けました。


死を 間近に控えた患者さんが見せる 最後の姿

もちろん 自分の意志ではありません。


残された者が選んだ 最後の生きていくための砦

しかし この生きていくための砦が

見ていて 時には 苦しいほど 傍にいるものの胸を締め付けます。


ミツエさんも その一人でした。


癌と言う 病魔と闘いながら

その隙間をぬぐうように デイケアに来られてました。


しかし そのささやかな「死」への抵抗も

いつのまにか 力及ばなくなり

歩くことも 喋ることも そして食べることもできなくなりました。


1つ 2つ 増えていくチューブの数

それは 心臓の音までをも確かめるように

そのチューブは つながれていました。


やがて 自力で呼吸もままならなくなったミツエさん

まるで細くて長い スパゲッティがからまるように

ミツエさんのやせた体を支え 

途切れゆく息使いを必死で塞き止めているようです。


ああ~ これを スパゲッティ症候群というのでしょうか。


この言葉を 初めて耳にして2年目の秋でした。



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4 Responses to “スパゲッティ症候群”

  1. 生かされているって感じですね。その言葉、知らなかった。
    義母の最後の入院の時に、担当医からいざとなったら延命治療しますか?って 聞かれたけど それにもびっくりした私です。延命治療とは思わなかったけど 少しでも生きるようにあらゆる治療をするのが当たり前と思ってましたから。

  2. 介護ママ より:

    >kimikimimikan(みかん)さん
    悲しい言葉ですよね。

  3. ついに母は胃ろうが決定しただす
    今は鼻からチューブで栄養を送り込んで
    いるだす。お世話になってる病院に
    逆らえないだす 本当は点滴だけで
    自然な感じにいたかっただすが。。
    毎日、これしかないから、諦めようって
    自分に言い聞かせてるだす
    自宅介護なら、スパゲッティーに
    ならなくて済むだすが。上手くいかないだす

  4. 介護ママ より:

    >しじみちゃんさん
    生きる手段のはずの胃ろうが、いまは介護の手段となって来ているのが、現実かもしれません。お母様が辛くないのであれば、それが一番と思って自分自身におさめることかもしれませんね。

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