家族介護を放棄した息子を呼んだ、母の涙

急にお腹が痛くなったトモコさん

しばらく我慢してたけど　もう我慢の限界です。

ベットで休んでいても　押し寄せる痛み

それでも　私達が聞くと

「大丈夫や」としか返ってきません。

早退したいと言われても

一人暮らしの　寒いアパートは返すわけにはいきません。

「息子さんに電話してもいいですか？」と私が聞いても

首を振るだけ

とうとう　トモコさん　お腹をさすりながら　

大粒の涙を流し始めました。

「息子を呼んでほしい」と振り絞るように出た言葉

ホントはトモコさんも私も　知っているのです。

息子さんに電話しても　来てくれない事を

自宅に電話をすると　お嫁さんが出て

「主人に伝えときます」と

それから　１時間　2時間

あきらめかけたその時「もしもし　母がお世話になってるようで・・・」

ちょっと　呆れた電話でしたが

「お母様、お腹が痛いようです。

おなかをさすりながら　息子を呼んでと

涙を浮かべて話されました。

来て頂けませんか」

唐突かつ図々しいお願い

でも　息子さんは来ました

仕事を　中断して　会社を抜けて

お母さんの下に走ってきたのです。

あんなに　ほったらかしにしていたお母さんの元に・・

母の流した涙が　無神経な息子の心を

揺り動かしたのでしょうね。