素晴らしいケアマネとの出会い、涙の理由
今日は 家族として感動したお話をしましょう。
私自身 仕事をしながらの義母の介護は
並々ならぬもので 色々な壁がありました。
当時の 悩みや苦しみ 葛藤は 筆舌し難いものです。
義母は認知症とそこからくる精神症状が進行し、
徐々に 一人で留守番ができなくなりました。
しかし デイサービスのような集団生活には
適応出来る状態ではありませんでした。
なんとか施設側の過大なご理解とご厚意で
通所したデイサービスですが
相当 スタッフの方々の手を煩わしていたようです。
このデイサービスに慣れ ホッとしていた矢先、
施設経営者の変更で スタッフの総入れ替えがあり、
経営理念にも 大きな違いが見られました。
まさに営利主義ともいえる新しい方針は
今までの様な手厚い介護は受けられなくなりました。
また 義母のように 精神症状のある人は
「わがままな人」として 理解して頂けませんでした。
仕事が遅れ 私が迎えに行くと
ポツンと座っている義母を見て なんとも言えない
いとおしさが込み上げてきました。
しかし 預かってもらっている 弱みもあり
強い事も言えず
悔しい思いをして 帰宅したことが 度々ありました。
私にできた 唯一の抵抗は
ケアマネを このデイサービスから切り離し
外部の方に変更できた事です。
色々な我慢と悔しさの中
新しいケアマネさんに
良心的なデイサービスを探してもらいました。
しかし、仕事と介護と家庭のはざまで
正直私自身は、もう仕事を継続できないと覚悟していました。
2週間ほどして ケアマネさんから
私が 「仕事を辞めることなく 義母の介護もできる」
そんな条件を満たしてくれる施設が見つかったと
連絡がありました。
それからすぐに義母と、主人と娘で見学に行き、
その翌日から 通所するという
手際の速さには お礼の言葉もありませんでした。
初めての担当者会議
私は
「母が皆さんの手をわずらわしてしまうのは
病気のなす技です。
ホントは とても 可愛い おばあちゃんなんです。
だから 嫌いにならないでください」
と主任さんに頭を下げました。
その時 横でかすかに 嗚咽が聞こえてきたのです。
横で聞いていた ケアマネさんが 一緒に
泣いてくれてました。
今 この場に来るまでの 私達の苦しみと
たどり着いた喜びを
共に 感じて下さったのです。
介護の現場は、施設の中だけではありません。
介護を必要となった時から 「現場」は始まるのです。
その時その時が 家族にとって 全て「現場」なんです。
この中で 共に苦しみ 悲しみ 喜べる
そんなスタッフに
私はなりたいと思います。
今こうやって ブログを書き 仕事を続けられたのも
あの時のケアマネさんの涙が
私を導いたのだと 深く感謝しています。
そして
心ない家族に介護のエッセンスをいれるのも
私達「介護現場」の努めかもしれませんね
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