デイケアのリハビリで利用者さんを泣かせてしまいました
いいことばかり書いてありますが、
ホントは失敗したことも たくさん あるんです。
そこで 今日は 反省も含め
私が本気で怒って
利用者さんを 泣かせたお話をしましょう。
5年ほど前の出来事です。
左足脛骨を骨折して入院した ミヨおばあさん(仮名)。
もともとO脚が強く
歩行状態はよくありませんでした。
でも 一生懸命リハビリを頑張って
なんとか2本杖で歩けるようになったのです。
退院後はデイケアのリハビリ(介護保険)で
継続していくとのことで
私が担当になりました。
初日は車椅子で来所。
「歩けるようになりたい」の希望は強いのですが
入院中に練習した2本杖歩行は
「恥ずかしい」と言って 拒否するのです。
だからすぐにフリーハンドで歩こうとします。
これは 大変危険で 転倒と紙一重。
2本杖が恥ずかしいなら
シルバーカー歩行ならいいだろうと
練習を始めたのですが
これも 「恥ずかしい」と言って
私の話も半聞き状態です。
しかし ある日 とうとう
私の理性が吹っ飛んでしまいました。
再骨折や、転倒事故、予後の悪さを
なんどと話し 理解してもらっていたはずなのに
私の忠告も聞かず
フリーハンドでふらふらと 歩き始めた その時です。
「なぜ 私の言うことが 分かって頂けないんですか。
私の言うことを聞いてもらえないなら
もう 勝手にしてください。」
と怒ってしまいました。
利用者さんを怒るなんて
お恥ずかしい話です。
でもその時は 真剣だったのです。
そしたら ミヨおばあさん
「ごめんなさい ごめんなさい。」と
泣いて謝るのです。
それから ミヨおばあさんは 別人のように
リハビリを頑張り
恥ずかしいと言ってた シルバーカーの練習にも挑戦。
今では シルバーカーで お買い物にも 出かけます。
簡単な家事もできるようになった
ミヨおばあさんは
今ではとても 感謝して下さってます。
でも 私は あの時 あんなに
怒った事を まだ謝ってないんですよ。
私を信じて 頑張ってくれたのだから
ちゃんと 謝らなくちゃね。
相手を本気で思ってると
ついつい 本気で怒っちゃうんですよ。
そして そのあとは
強い 信頼関係が出来るのは 不思議ですね。
「ミヨおばあさん 私についてきてくれて ありがとう」
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