デイケアの後輩、高齢者介護の未来に期待!
後輩に担当患者さんをお願いして1ヶ月あまり、
特に教えてもいないのに その対応の素晴らしさに
とても嬉しくなったお話をしましょう。
私が 午後から施設に行くようになり
半分近くの担当を 後輩に委ねることになりました。
デイケア通所者のため
身体症状プラス認知症の高齢者
ポイントも接し方も違うので 一般のリハビリとは違います。
私の担当を引きづいてくれたのは
私の息子と同じ年の 優しい青年です。
理学療法士になって4年目
でも その勤勉さと誠実な対応は 病院でも評判です。
リハビリの世界では
第一線から 遅れるのではないかとの不安から
若い人達は 介護分野の仕事を あまり 好みません。
しかし 彼は 認知症を併発している高齢者のリハビリを
「やりがいがある」と意欲的に取り組んでくれてます。
実は 彼に引き継いだ利用者さんの中に
私がとても 手を焼いていた方がいたのです。
有名企業の教育部門で講師をしていたという
マサオおじいさん。
認知症の治療を始めて3年あまり
最近では 徘徊 収集癖と 家族も困っています。
重度の記憶障害もあり 毎回 リハビリにお呼びしても
「なんでこんなことするのですか。
ここはどこですか。 こんなことしたことありません」
と 怖い顔で食って掛かります。
実はマサオおじいさん 男尊女卑の考え方が根付いており
奥様はもとより 私に対しても 怪訝な態度をされるのです。
しかし 体操は嫌いではなく
やり始めると マイペースで行います。
だから途中の指示もブスッと聞くだけ
手を貸そうとすると 「いいです。自分でやります」と拒否
ホトホト 困ります。
そんなおじいさん
後輩にも 「ちょっと 大変かも」と一言忠告したのですが・・・
な・な・なんと 彼は まことに 上手に対応しているのです。
体操の時に足につける重り
私にはさわらせもしなかったのに
彼には自分の足にまいてもらってます。
用意された椅子にもニコニコして座り
まるで 年老いた父と しっかり者の息子(孫?)のような
ほほえましい光景なんです。
「どうもありがとうございます」
「そうしていただけませんか」
本来 指導者的立場である彼は
何の抵抗もなく 相手を敬い 感謝しながら接している
その柔軟さに ついつい目を細めてしまいました。
高齢者を敬うこと
一つ一つしてくれた動作の最後に「ありがとう」をつけること
絶えず笑顔でソフトで接すること
当たり前の事が 当たり前でなくなりつつある今
技術や性格を超えた 関わり方の原点やそのポイントを
後輩達が受け継いでくれていたことに 心から感謝し
これからの高齢者のリハビリ 介護分野の発展に
大きく期待出来る事と 確信しました。
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今の 高齢者の中には 昔からの気持ちを 持ち続けている方が 介護の世界に入ってこられる事が多い 若い人は男女同権の教育を受けているので 大変かもね 私の年代は 中間ですが 微妙 介護の人も大変でしょうがいつも関心しています・介護ママのブログで 介護の現場を感じさせてもらって大変勉強に成ります。若い人もいつまでも 現場にいてっほしいです
>おばちゃんさん
私こそ、いつもありがとうございます。若い世代は男尊女卑なんて言葉すら知らないでしょうね。でも、昭和初期の男性まではこの考えがしみついている方も多いかもしれませんね。