認知症ケア、告白されちゃいました

先日とても嬉しいことがありました。

股関節に痛みがあり、椅子に座っている事が多くなった

アサコおばあちゃん。

でも、座ってばかりだと　歩けなくなるのです。

車椅子でリハビリ室までお連れして

まずは　マットに横になってもらいます。

「いたたた～」と言いながらでも

頑張って　自分で移ってリハビリの準備をしてくれます。

痛みの強い時は　無理な運動はできません。

気持ちも少し高ぶって体もかたいです。

だから　しばらくは足の関節運動を

痛みが出ない程度に私が動かします。

意外とこの運動、気持ちが良いようで

感激屋さんのアサコおばあちゃん

「あら～、気持ちいい～」と涙を流して喜ばれます。

そんなある日

アサコおばあちゃん　マットに寝ながら　

私をジート見ています。

「どうしましたか？」と聞き返すと

おばあちゃん　クスッと笑って

「せんせい、だ～いスキ！」って

「えっ！」と返すと　また　「先生、だ～いスキ！」

「人がいるときに　こんなこと言ったら　

変なバーちゃんやと思われるから　人のいる時は言えないけど　

私1回　言いたかったんや。」って

痛い足と動かない左手　

それでも自分の事はなんとか自分でしようとしている

アサコおばあちゃん

昨日の事も覚えていなくて

家族のことも　分かっていない　

重度の認知症のアサコおばあちゃん

でも、子供のような純真さと、周囲への心つかいは

いつまでも持ち続けています。

私、この年になって告白されるなんて

夢にも思ってませんでした。

「アサコさん　私もアサコさんのこと　大好きですよ」

と答えると

「あら～、先生うまい事言って」と照れるおばあちゃん

ホントですよ。あなたのその優しさ、

私は大好きです。