認知症の母を延命治療する娘の決断

結婚せず ずっと お母さんとくらしてきた娘さん

娘さんといっても60を過ぎ

お母さんも90歳をこえてます


生活はご自分とお母さんの年金ぐらし

決して 裕福とはいえませんが

母と娘の 気の使わない生活は

結構 気ままに暮らしているようにも見えてました。


しかし月日の流れで 

元気なお母さんも 認知症が進行

口から食事がとれなくなり やむなく直接胃に管をいれての補給


それからは 人としての反応も乏しくなり

食べることはおろか

喋ることも 笑うこともなくなったお母さんを

娘さんは 1日に何度も病室に足を運び

返ってこない母の笑顔を待ち続けていました。


そんな 無風の日々がつづいたある日

とうとう お母さんは 呼吸停止という最悪の事態を起こしたのです。


ここから先は いわゆる延命治療です。

ほとんどのご家族は 希望されません。

今までの苦しみを見てきたから


しかし この娘さんは 延命を希望されたのです


何十年も 二人で暮らし

母のいない生活をしらない娘にとっては

どんな形でも 母に生きていてほしかったのです。


今 たくさんの管に包まれ、

器械の力で行きをしている おばあさん

あなたは きっと 娘さんのために 生きているのですね。


そして 娘さん

あなたは 自分のためにお母さんの命を伸ばしているのでしょうか・・・


延命治療は 誰のためにするのでしょうか。

声なき声を 周囲の人達は どうやって聞いたのでしょうか。


どれだけ耳を傾けても

聞こえてくるのは モニター音だけ

私には 何も聞こえてこないのです。



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16 Responses to “認知症の母を延命治療する娘の決断”

  1. 自分が、その娘さんの立場だったら・・と考えても答えは出ません。
    娘さんも心の中では、分かってらっしゃるのに延命を希望されているのだと思いました。
    大切な人の死を受け入れるのは、この世の中で最も過酷な事なのかも知れませんね・・
    生きていく上で避けられないから辛いですね( p_q)

  2. 介護ママ より:

    >☆こいちゃん☆さん
    そうですね、それぞれの深い思いがありすぎるのかもしれませんね。

  3. す~ より:

    舅が延命治療をするかしないかの選択を迫られた時がありました。主治医の説明からも、延命する人は少ないし、本人の為にも…との話があり、家族みんなが納得したのかと思っていましたが、姑は、延命を希望しました。息子二人は、母親の選択に従い、何も言いませんでした。
    姑は、心の準備が出来ていなかった…急にそんなこと決められないという理由でした。
    何も反応しない夫に毎日会いに行く生活がそれからも続きましたが、亡くなった後に、姑は延命して良かったと言いました。そして
    「お父さんも許してくれてるよ。お陰でちゃんとお別れできた」と言いました。
    私も舅が許してくれているような・・・解っているような感じがしました。
    亡くなった時、葬儀、その後も姑はそう泣くこともなく、本当にきちんとお別れをしたんだなと思いました。とても穏やかな表情の姑を見て、色んな夫婦の形や関係があるのだと思いました。親子も同じなのでしょうね。
    しかし、私は夫婦、親子間で、何かあった時はお互い延命治療はしないと話をしています。

  4. 介護ママ より:

    >す~さん
    全てを受け入れるのに時間は必要です。死を受け止めれる時間のある人は延命を望まないのでしょうが、そうでないと、やはり時間は必要なのかもしれないですね。だから健康な時から考えておくことも大切なんでしょうね。

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