南国からの利用者さん

私の所は今は雪模様　

寒くて寒くて　体が縮まりそうです。

そんな寒い所に沖縄から引っ越してきたおばあさんがおいでます。

フサさんは８０歳になったばかり

足腰は　シャンシャンで　頭もしっかり

お話しする時は　必ず　相手の目を見て話されます。

フサさんの一人娘のお嬢さん

縁あって　海を越え　山を越えてこの地にお嫁に来たのです。

だから　フサさんはご主人が亡くなったのをきっかけに

思い切って　沖縄から引っ越してきました。

私は　今までたくさんの高齢者を見てきましたが

この思い切りのよさには　ただただ脱帽です。

昨日はそんなフサさん親子さんの　初めての担当者会議

知らない土地での　初めての介護サービスの利用

娘さんもお母さんも　ちょっと緊張気味

お二人並んで座っているお姿は　まるでそっくりです。

双子のように目が大きくて

双子のように背筋を伸ばして座って

そして相手の目を見据えて　

一言一言うなずきながらお話をきくご様子は　同じです。

きっと　娘さん母譲りなんでしょうね。

それとも　土地柄でしょうか。

雪空にどんよりとおおわれた冬

窓には雪がそっとぶつかりながら落ちていきます。

気のせいでしょうか

私達のいるこの部屋だけは

そんな雪も「ようこそ　雪国へ」と

歓迎してくれてるような　温かさを感じます。

きっと　南国の　あたたかなこの親子が

周りの全てを温かくしているのかもしれないと

窓を見ながら　思いめぐらしていました。