髪を染めてくれる息子
お母さんの事が大好きな息子さんがいます。
年は もう定年を過ぎてます。
それでも お母さんが大好きで
どこかに少年の心を持ってます。
そんなお母さんも90近くになると 認知症になりました。
その追い打ちをかけるように
パーキンソン病の症状も出ています。
一つ一つの動きも ぎこちなく
時には 動きが途中で止まることもあります。
表情もあまりありません。
笑顔というよりも 時々「ふっ」と声をもらすようにして
笑い声がこぼれる位です。
でも 息子さんはお母さんが大好きです。
話しかけても 十分に返ってこない返事
一緒に出かけたくても 動かない体
そんなお母さんに 息子さんは してあげている事があります。
座ったままのお母さんの白い髪を
静かに 優しく 染めてあげるのです。
返りの無い会話と 消えるような笑い声
それでも 静かに流れる親子の時間
きっと 分かっているのでしょう
いつか訪れる タイムリミットを
洗いあがった母の髪を乾かしながら
最後まで あなたの息子でありたいと思う気持ちに
ひと時の 幸せを感じているのでしょうね。
「カズコさん 髪染めたのですね。 きれいですね~」と私が言うと
カズコさん 恥ずかしそうに
「息子が 昨日休みで 染めてくれたんや」
そう答え 髪に手をやるしぐさに ささやかな幸せを感じました。
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ほほえましい姿ですね 息子さんの 思いやり こんな人が多いと 私みたいに 関わることのおっくうさが ないかもね
>おばちゃんさん
家族もそれぞれですからね。。それ次第で私達の気持ちもかわりますから。