介護ママ プロフィール
私が介護を経験したのは平成6年、舅(しゅうと)の認知症からでした。
当時は「認知症」と言う言葉はなく、「ちょっと変」と言う感覚で舅を見ていました。
その始まりは、舅は夕方6時に寝つき、
深夜2時からゴソゴソ動き始めた事からです。
今でこそ「昼夜逆転」といういい方をしますが、
当時は何が何だかわからず、
この時から私と舅の2人3脚の認知症の闘いが始まりました。
私の眠れない日々が1カ月になろうとしたある日、
まるで私の手を煩わさないかのように、舅は静かに息を引き取ったのです。
それから2年後、次は義母の姑が認知症になりました。
舅とは違う認知症の症状、悶々とした介護生活と仕事との狭間で、
多くの方々に支えられ、助けられ、乗り切る事ができました。
そして今、助けて頂いた方々への感謝の気持ちと、
私のように苦しんでいる介護家族の方々の力になれればとの思いで、
文章をしたためています。
「介護は苦しいものではありません。気持ちの通じる素晴らしいものです。
でも、決して一人で抱え込まないでください。
あなたの周りにはたくさんの力を貸してくれる人がいますから」と。
そして、わたしのささやかな経験をもとに、伝えていきたいのです。
「介護のツボ」を。
プロフィール
デイケア、デイサービス、特別養護老人ホームで
作業療法士として認知症高齢者と16年間、デイケアに関わり続けている。
プライベートでも、認知症の姑に14年寄り添い続けた。
現在「伝えたい介護のツボ」をブログにて発信
介護家族や職員の力になれるべく日々奮闘中。
そのほか、平成23年、認知症雑誌「認知症ケア最前線」にて、
介護ママ名義でコラムを連載。